青い雲・ブルークラウドの謎

あれこれ

雲の色でよくある質問は「どうして白いの?,灰色なの?」というものではないでしょうか。でも空をよく見ていると「雲はどうして青色なの?」と聞きたくなる雲をたまに見かけます。朝焼けや夕焼けなら赤っぽい色になるのでしょうが,「青い雲」というのは聞いたことがありません。今回は私の撮影した青い雲を見ていきましょう。

縁が青い雲

下の写真に写っている真ん中の雲をご覧ください。中央付近は白いですが,縁が青色になっています。特に上側の縁近傍はとても青く感じます。これを初めて見たときは「なんじゃこりゃ?」と思いました。とても不思議な雲で,この色の理由を私は説明できません。まだまだ,勉強することがたくさんあります。

青い雲

灰色の雲の向こうは青い雲

上の写真の雲が青く見えるのとはたぶん違うメカニズムだと思いますが,別の例を下の3枚の写真に示します。近くの雲は灰色なのですが,向こうに見える雲が青く見えます。ドラマで「ブルーモーメント」というのをやっていますが,まさしく向こうの雲はブルーで,その下は青い世界に見えます。ブルーモーメントの原因は「大気による太陽光のレイリー散乱と,成層圏のオゾンの影響」と考えられているそうですが,この雲の青さの原因は何でしょうか?

灰色雲と青い雲
曇天の向こうの青い雲
灰色雲と青い雲

飛行機雲も青くなる

上のふたつの例とはまたまた違う原理で青く見える気がしますが,飛行機雲も青く見えることがあります。下の二枚の写真はこれまでのブログでお見せしたことのあるものですが,あらためて見てみましょう。下の写真のうち1枚目はエンジンの排気ガスに含まれる水分が雲になったものですが,雲の厚いところは白ですが,エンジン直近や,2本の白い雲の間はきれいな青色になっています。

青い飛行機雲

下の写真は縦方向の飛行機雲が青っぽく,横方向の雲は少し赤みがかった色になっています。同じ空に出ているのに,なぜ色が違うのでしょうか。不思議でなりません。

色の違う飛行機雲が交差した

最後に,これまた不思議な色の雲をお見せします。飛行機雲の翼端渦を撮影した写真です(2024年3月27日撮影)。2本の翼端渦は同じ飛行機で作られたものです。普通なら,2本は同じような見え方をするような気がしますが,1本は白っぽいのに対し,下側の1本は青っぽくなっています。同じようにできて,空のほぼ同じ場所に存在していて太陽との相対位置はほぼ同じなのに,なぜ色の違いが出るのでしょうか? 本当に不思議です。

翼端渦でできた飛行機雲の色が異なる

今回は,3種類の青い雲を見ていただきました。私には説明できないので,いろいろ調べてみるつもりですが,何かヒントになるようなことを教えていただける方がいれば,是非連絡ください。それでは、また。

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