【季節の話題】ひまわりとミツバチ

あれこれ

もうすぐ梅雨明けですが,家の庭にはひまわりが咲き誇っています。そこにミツバチが来て,せっせと蜜を集めているので,今回はミツバチについて見てみましょう。

ひまわり

最近のひまわりでは,切り花用の品種なんかだと花粉が出ないものがあってミツバチから見たら大変残念なものがあります。しかし,うちの庭に咲いているひまわりは花粉がしっかり出て,ミツバチたちに受粉してもらわなければなりません。受粉したあと花が終われば,来年の種まきに向けて種を採る楽しみもあります。ちなみに品種は「バレンタイン」です。そんなひまわりにおいて,梅雨の合間にせっせとミツバチさんたちが活動してくれている様子を観察しました。

ひまわりとミツバチ

いまのお子さんはそんな馬鹿なことをしないかもしれませんが,私の小さい頃はミツバチを素手で捕まえて遊んでいたりしました。当然,刺されて痛い目にあうのですが,よくアナフェラキシーショックにならなかったものだと思います。観察するときはミツバチを刺激しないように気をつけましょう。

毛がいっぱい&花粉まみれ

これまでミツバチを何度も見てきましたが,拡大してみたことはありませんでした。今回,接写で写真を撮影して画面で拡大して見ることで,いままで気付かなかったことがたくさんあるのだなということわかりました。下の2枚の写真をご覧ください。体の表面に産毛みたいなものがいっぱい生えています。特に胸のあたりの毛並みはすごく立派です。そして,ひまわりの花の上を動き回ることで,毛にたくさんの花粉が付いていることがわかります。花粉まみれになってミツバチさんたちはひまわりの受粉を助けてくれているのですね。

ミツバチの体表は毛がいっぱい

また,下の写真の後ろ足に黄色い何かが付いています。これは,「花粉団子」が成長し始めているところですが,つぎはこれを見ていきましょう。

ミツバチが花粉まみれ

花粉団子

「花粉団子」とはまさしく「花粉が団子状になったもの」です。自分の体についた花粉をミツバチさんたちが集めて,後ろ足にある「花粉かご」というところにぶら下げています。下に示す左側の写真は花粉団子なし,右側は立派な花粉団子をふたつぶら下げた状態です。花粉かごには1本の毛があってそれが団子の串の役割をしています。また,花粉団子がバラバラにならないように,ミツバチさんは集めたミツを少し使って花粉のつなぎにしています。

詳しいことはNHKさんが動画付きで解説してくれているので,それを見ていただくとわかりやすいと思います。
参考)https://www2.nhk.or.jp/school/watch/bangumi/?das_id=D0005100165_00000

また,花粉団子はミツバチさんたちが食料として集めているのですが,人間さんがそれを拝借して健康食品として売っています。味見したい方はそういうのを利用してみてください。

花粉団子のあり・なし

まとめ

自然を観察すると,神様はいるのではないかと思うことがあります。人間がいろいろ考えて編み出した機構やメカニズムを,昆虫たちは太古の昔から利用しているのです。今回の花粉団子の集め方・団子状にするやり方・それを運ぶやり方,どれも感心してしまうメカニズムを持っています。ミツバチのすごさを再認識した今回でした。

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