虹の写真の撮り方

あれこれ

空に大きな虹が出ているのを見たことがあると思います。それを写真で撮ろうとしても1枚では収まらず,大変残念な思いをされた方はいませんでしょうか? 例えば,下の写真(2018年8月15日 5時47分撮影)は夏の朝,太陽高度が約6°のときに出た虹を私がスマホのカメラで撮影したものです。大きな虹の半分くらいしか撮影できていません。今回は,その撮影方法について考えます。

虹

パノラマ合成が便利

皆さんはパノラマ写真というのを知っているかと思います。フィルムカメラの時代なら,富士フィルムの「写ルンです」にパノラマ写真が撮れるものがありました。そのカメラの全盛期には,登山をしたときにそれを使って山の風景をたくさん撮影したものです。

いまはデジタルの時代なので,デジカメで撮影した画像をソフトで加工し,簡単にパノラマ写真が作れます。下の図はその加工例です。このときは虹がふたつ見えるダブルレインボーだったので,高さ方向にも広く撮るため,カメラを縦にして何枚か写真を撮影しました。これを,フリーソフトである「Image Composite Editor」を使ってパノラマ合成しました。このときは,電車の駅から撮影したので,架線が写りこんで空を分断していました。そのため,架線の部分でパノラマ合成の難易度が高く,継ぎ目が少し残ってしまいました。ただ,合成していることがわかりやすいので例として出させていただきました。

虹のパノラマ撮影

虹の写真がまるっと撮れます

下の写真は,最初の方でお見せした虹の一部分しか撮れていなかったものと同じ虹です。虹の写真を何枚か撮影しパノラマ合成してあります。虹やその周りの雲の様子がとても分かりやすい写真になりました。

パノラマ撮影した虹

ここで示したパノラマ合成ソフトは動画にも対応しています。そのため,最近私はカメラの向きを水平方向にかえながら動画を撮影し,それをパノラマ合成処理しています。動画の方が静止画に比べ情報量が多く,つなぎ目が顕著に残ることは少ないように感じます。

今後,いろいろな虹の写真を紹介していきます。その中には,今回紹介した方法で虹の全体を撮影したものもお見せする予定です。

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