虹と雨柱

あれこれ

虹は雨の粒(水滴)と太陽の光がセットになってはじめて見ることができます。ですから,雨が降っているところの端っこに虹ができやすいということもできます。今回は雨が降っている端っこにできているということが良くわかる写真を見ていきましょう。

雨柱の横に虹が出現

皆さん,雨柱という言葉をご存じでしょうか? 雨が局地的に降っている場合,降っていないところから見ると,降っているところにまるで雨の柱があるように見えるのが雨柱です。下の写真(2020年9月13日 17時13分撮影)では,右半分は遠くがくっきり見えているのに対し,左半分は地上まで雲に覆われているように見えます。左半分に雨柱があります。ちょうどその境界にうまいこと太陽光が当たって虹が出現しました。色の濃い主虹は背景がクリアなところに,色の薄い副虹は背景に雨柱があるところに出ています。虹が雨の降っているところと降っていないところの境界を表しているような構図になっています。

雨柱と虹

次の写真(2020年9月6日 15時37分撮影)は写真の真ん中あたりを斜めに横断している雲を境に奥側が雨,手前は降っていないという構図になっています。晴れていれば背景に400mくらいの山が連なっているのですが,雨でかすんで背景は全体的に灰色となっています。

雨柱と虹

最後の写真(2020年8月23日 16時04分撮影)は,以前あったドラマのタイトル「半分青い」という構図になっています。青空側にも雨粒が飛んできているので,青空のもとでも虹が出ています。写真の左側は結構な雨が降っていそうですが,雲が邪魔をして太陽光が届いていないせいか,虹は青空側にしか出現しませんでした。

半分青空と雨柱と虹

こうやって見てくると,雨が降っているのに太陽光が雨粒に当たるというのは,うまく条件がそろう必要があるというのが良くわかります。雨を降らせる雲が太陽光を遮ってはいけないし,太陽光が当たっても,そこにうまい具合に雨粒が漂っていなければならないしということで,なかなか虹にお目に掛かれない理由が理解できたような気がします。しかし,虹が大好きなのでこれからも「あ! 虹が出そうだ!」というときには,カメラを持って開けた場所に走っていきます。そのとき,写真撮影の大敵は電線です。電線が写りこむと写真的に残念な構図となるので,撮影に良い場所を探しながらこれからも虹を追いかけていきたいと思います。

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