最初の写真はブルーインパルスの描いたハートのマークです。いつも思うのですが,本当にきれいに描くものだと感心します。人間が描かなくても,自然が描く絵もあります。下の写真はある夕方,空に描かれた「火の鳥」です。夕焼けのなか,オレンジ色に染まった羽ばたく鳥が大空に現れました。
また,絵だけではなく文字も現れます。天からのメッセージでしょうか? 今回は私が見つけたいろいろな文字や記号を紹介します。究極は集めた雲の文字を使って文章を書くことが夢ですが,いまはまだ文字の種類が足りません。今後もコツコツとコレクションしていきます。
飛行機雲の描く文字
飛行機雲は直線や曲線のものが多く,また空の湿り具合で短い線となることもあり,飛行機雲で文字が書かれることは多いです。
ひとつめはシンプルに線が3本並んだものを見ていただきましょう。「川」,これを90°回転させれば「三」ですね。
ふたつめは線がクロスしたものです。アルファベットの「t」,これを傾けると「X」です。
三つめはアルファベットの小文字の「i」です。飛行機雲の線が途中で少し途切れ,さらに短い線ができているところがポイントです。空の湿り方(湿度)の分布の条件がうまく揃わないと,これほどきれいな「i」はできません。簡単なようで,なかなか出会えないものだと思います。
四つ目は「N」,90°回転させると「Z」です。少し細長でアートなセンスを感じる文字です。
風の流れが描く文字
ここからは,単に飛行機雲の線が並んだというものでなく,空気の流れも関係した文字たちです。
五つ目はひとつ前に紹介した文字のフォント違いです。「N」と「Z」ですが,こちらの方が単純な線ではないので,より雲の感じが出ていると思います。
6つ目は「Y」です。「U」の下に雲の線が伸びて「Y」となっています。「U」の字を作る雲として「馬蹄雲」というものがありますが,この「Y」のでき方は馬蹄雲と関係しているのか知りたいものです。
7つ目は小文字の「f」です。この写真を撮影したときは「火星人」の形みたいだなと思いました。朝焼けの中でとても印象的な雲でした。
8つ目は「v」です。線は飛行機雲で書かれましたが,上空の空気の流れの関係でこの部分だけ曲がりました。そのおかげで「v」が誕生しました。
ギリシャ文字
ちょっとなじみのない方もいるかもしれませんが,ギリシャ文字も書かれます。
画数が多くてなかなか難易度が高いと思いますが「Σ」です。直線が平行に並び,その間を「く」の字の線が結んでいます。「く」の字の線はどのようにできたのかとても不思議です。
つぎは「Φ」です。真ん中の直線は飛行機雲,丸は「内暈」ですね。雲とハロの協力で書かれました。
さらに「ψ」です。曲がった飛行機雲と直線の飛行機雲で書かれています。
記号
まだまだあります。文字だけでなく,記号の「矢印」も出現しました。アニメでこっちへ行けという指示を出すのに,このような雲の矢印が出てきたりする気がします。実際の空にも出るのですよ。
まとめ
今回は,雲でできた文字や記号を紹介しました。最後は,紹介した文字を使って終わりにしたいと思います。