豊橋で有名なものといえば「路面電車」ではないでしょうか? 豊橋駅前から赤岩口までの4.8kmと途中の井原から運動公園前までの0.6km,営業総キロ数5.4kmで道路の真ん中を走る電車です。電車からの風景を見るのが好きで年に何回か乗りに行きます。今回は路面電車をふわっと考えましょう。
赤岩口電停付近
下の写真は赤岩口電停に近付いてくる電車を撮影したものです(2025年4月29日撮影)。電車の進行方向前側はヘッドライトが点いているので白い光のライトが見えます。もし後ろから撮影したら赤いテールランプが見えているはずです。
路面電車の線路は,この辺りでは単線で,豊橋駅前に行く途中で複線になります。よくある線路だとレールの下に枕木があり,砂利(バラスト)が敷き詰められていますが,ここでは溝の中にレールが設置されています。線路を自動車が横切ることがあるので,レール上面の高さが道路の面の高さと同じくらいになっています。

赤岩口は終点なので下の写真に示す車両基地があります。写真の真ん中あたりには洗車機があります。一番左に見えるのは「おでんしゃ」で,電車の中でおでんやお酒を楽しむことができる特別電車です。
参考)10年目を迎えた「おでんしゃ」の魅力
車内は火気厳禁なので,おでんに「ひもを引いて温める容器」を使っているようです(私は乗ったことがないので伝聞です)。おそらく,水と生石灰(酸化カルシウム)を反応させて発熱させる容器かと思います。

路面電車の車両
鉄道の詳細なことはより鉄道に詳しい方や公式サイトがわかりやすくまとめてくれています。
参考)豊橋鉄道_小さな都市型鉄道 車両紹介 | 豊鉄渥美線【豊橋~田原】 | 豊橋鉄道株式会社
ここでは,私の見かけた車両について見てみましょう。
最初は赤岩口に向かってきた電車で800形(801号)です。車体横の窓の配列を見ると中央付近の窓位置が低くなっています。中央付近の床が低くなっており,床は前後から中央に向かってスロープになっています。そのため,前側の席は後ろに向けて,後ろ側の席は前に向けて配置されているので,真ん中に舞台があって席はそれを見る観客席のような配置になっています。

下の2枚の写真はともに3500形です。しかし,外観が違うので同じ型式には見えません。1枚目は3501,(ラッピング:Sala),2枚目は3503(吉田商会)です。3503は2024年に車両のリニューアルが行われました。


豊橋の路面電車はひとつ一つに個性(型式やラッピングの違い)があり,見ているだけで飽きません。
いろいろな電車
豊橋の路面電車に送電される電気は直流(DC)600Vです。直流なので電車の上に張っている電線(架線)側がプラス側です。それに対し,下の写真に示す名鉄蒲郡線は直流1500V,北陸新幹線は交流25000Vです。電車の必要とするパワーやその路線の歴史などが影響し,いろいろな電圧や直流・交流があります。


まとめ
私は電車が好きですが,技術的な専門は電気自動車の方なので,今回のブログの技術的な説明は少しふわっとしていたと感じられたかもしれません。ブログを書きながら切り口は見つけられたので,またの機会に楽しく一緒に考えられたらと思います。