御嶽山で見た雲と火口湖

賽の河原から見た御嶽山の剣が峰 あれこれ

2025年は梅雨明けが早く,夏山に登るのによい季節も早く到来しました。ほぼ毎年,御嶽山に登っているので今年も登りに行きました。最近は黒沢口から登ることが多かったのですが,7月5日から田ノ原・剣が峰間のコースが開通するということで,久しぶりに田ノ原から登りました。田ノ原から剣が峰まで行き,そこから二ノ池を経由し,賽の河原・白龍小屋まで往復しました。そこで出会った自然について紹介します。登山日は2025年7月5日です。

この日の雲

この日,田ノ原付近の高さでは遠くまで見通せませんでした。しかし,少し登るとクリアな空気の層に入り,遠くの山まで見通せるようになりました。下の写真は御嶽山の頂上直下で中央アルプスの方向を撮影したものです(9時24分撮影)。中央アルプスの向こうには富士山も見えています。中央アルプスの稜線をたどって左の方へ行くとちょこんと出っ張っているところがありますが,これは宝剣岳です。富士山を見通せるクリアな空気の上と下には白い雲が漂い,空気は多層構造になっていることがわかります。

御嶽山から見た中央アルプスと富士山

頂上から見た雲です(9時43分撮影)。写真の下の方では御嶽山の斜面で上昇気流が生じ,山肌に沿って雲がわいています。空の高いところにも雲があります。この写真からも自分より高いところの雲と低いところの雲があり,その間には遠くまで見える空気の層があることがわかります。

御嶽山で見た雲

遠くまで見えるおかげで乗鞍岳,その向こうに槍ヶ岳・奥穂高岳・前穂高岳が見えています。

御嶽山か見た乗鞍岳と槍穂連邦

見上げるときれいな彩雲が見えました。頂上にある神社の鳥居で太陽を隠して写真を撮りました(9時47分撮影)。

御嶽山頂上で見た彩雲

火口湖

火口湖を巡ってみましょう。頂上から撮影した写真には「一ノ池」(写真の左側),「二ノ池」(写真の右側)が見えます。池といっても埋まってしまっていて,水が溜まっている様子は見えません。

御嶽山の一ノ池,二ノ池

二ノ池の近くまで行って撮影したのが下の写真です。

二ノ池

下の写真はかつての二ノ池です。稜線や残雪の様子からほぼ同じ場所を撮影していることがわかります。この写真は2013年8月3日に撮影したもので,いまから12年前の様子です。噴火があったのが2014年なので,その前はこんなに水をたたえていました。

水があった頃の二ノ池

二ノ池からさらに北へ行ったところにある三ノ池です。こちらはいまでも水をたたえてきれいな火口湖となっています。雪解けの時期には「ドラゴンアイ」と呼ばれるきれいな景色が見られます。

今まさに絶景!御嶽山「ドラゴンアイ」 – 飛騨小坂観光協会

三ノ池

まとめ

今回は日帰り登山でした。日帰り登山はその日の天気予報を見て,晴れの確率が高い日に行くことができます。そして,素晴らしい景色や自然に会うことができます。御嶽山は比較的手軽に登れる山なので,明日天気がよさそうだなというときに,皆さんも登ってみてはいかがでしょうか。

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