夏,池のほとりを歩いているとトンボに会うことができます。私はトンボには詳しくありませんでしたが,とても興味深いトンボを見つけたので紹介します。なお,最初の写真は愛知県のモリコロパークの池で,きれいな蓮の花が咲いていました(2025年7月19日撮影)
構造色のチョウトンボ
最初は虹色のトンボです。モリコロパークの池で見つけました(2025年7月19日撮影)。羽根が虹色に輝いて見えました。この色は絵の具のような色素で現れたものではなく,光の干渉で作られたものです。構造で発色しているので「構造色」と呼ばれています。

それではチョウトンボの羽根がどのような構造で発色しているのかと思い調べてみました。構造色という記述はたくさん出てくるのですが,どのような構造かまで書いているものは見つかりませんでした。
構造色といってもいろいろな構造があることが知られています。
参考)東京理科大学 創域理工学部 先端物理学科 生物の微細構造による鮮やかな色とその構造
トンボの羽根は膜でできているので多層膜になっていて,それで発色している気がしますが,一度調べてみたいものです。
赤いけど赤とんぼではないショウジョウトンボ
本宮山では真っ赤なトンボを見つけました(2025年6月28日撮影)。足や顔も真っ赤です。これを「赤トンボ」と呼びたいところですが,じつは「ショウジョウトンボ」というものです。この名前の由来は「この赤が伝説上の怪物“猩猩(しょうじょう)” の赤を思わせる」からだそうです。
参考)ショウジョウトンボ | 水辺の昆虫図鑑 | 図鑑 | 大阪府立環境農林水産総合研究所

黄色いキイトトンボ
草にとまっていると草と同化していますが,黄色いイトトンボを見つけました(2025年7月20日撮影)。こちらのトンボ,飛んでいないときの羽根の収納は胴体に平行で行っています。胴体に対して垂直方向のものとの違いは何なのでしょうか?

青いシオカラトンボ
最後に,よく見るシオカラトンボです(2025年6月28日撮影)。赤いショウジョウトンボと黄色いキイトトンボと青いシオカラトンボが並んだら信号色ですね。でも並んでいることはまずないでしょう。トンボには縄張り意識があるので,相手の縄張りに入ったら追い出されるからです。

青いハラビロトンボ
こちらも青いトンボですがハラビロトンボです。

まとめ
他にもたくさんのトンボがいます。写真を撮影出来たら記事に追加していきたいと思います。

修正履歴)25年7月27日 シオカラトンボとハラビロトンボが明確に分けられていなかったのを修正しました。