中部航空気象台に行ってきました

セントレアに駐機中のドリームリフター あれこれ

2026年2月19日,中部国際空港(セントレア)にある中部航空地方気象台を見学する機会がありました。航空機の安全運航を支える気象台職員の方々に感謝しつつ,そこで見てきたものを紹介します。

中部航空気象台の様子

飛行場といえば下の写真にある管制塔です。中部航空地方気象台はこの隣の建物の中にあります。

セントレアの管制塔

下の写真は現業室の様子です。モニタがたくさんあり,そこに観測の結果をはじめいろいろな情報が表示されています。空港における気象観測については気象庁ホームページに詳しく説明があります。また,中部航空地方気象台の航空気象業務もホームページに紹介されているのでそちらを参照いただければと思います。
参考)空港における気象観測 | 気象庁 航空気象業務~中部航空地方気象台~

中部航空気象台の現業室

人の目で観測

気象観測には,人の目で観測する目視観測と機械で行う機械観測があります。人の目で行うものとしてはどのくらい先まで見えるか観測する視程観測や雲の観測(雲の形,量,雲底高さ)があります。職員の方がそれらを観測する場所であるビルの屋上に出てみました。下の2枚の写真はそこから撮影したものです。この日は雲ひとつない日で,御嶽山などの遠くの山がきれいに見えていました。職員の方は目標となるものの距離が頭に入っているので,その日に何が見えるかで視程が何kmかわかります。

名古屋駅方面の眺望
御嶽山方面の眺望

観測装置

空港のどこにどんな観測装置があるかは,上記の中部航空地方気象台ホームページに紹介されています。それらの装置のなかで私が実際に見つけられたものを紹介します。

簡単に見つけられたのは空港北側にあるドップラーレーダです。ドップラーレーダの詳細については気象台発行の冊子にまとめられているのでそちらを参照ください。
参考)2025年7月_セントレアの気象(夏号)_空港気象ドップラーレーダの紹介
ドップラーレーダは雨の強さだけでなく降雨域の風の急変域も観測できるので,それらのデータが飛行機の安全な運航に利用されています。

セントレアのドップラーレーダ

中部国際空港の滑走路は長さが3500mあるので,滑走路わきの複数個所に風向風速計などがあります。下の写真は滑走路の北の方を見たものです。風向風速計・滑走路視距離観測装置が見えます。

セントレアの気象観測装置

別の方向を見ると(下の写真),雨量計,温湿度計も見えます。

セントレアの気象観測装置

雲底高度を測定するシーロメータが滑走路の両端にありますが,見ているところから遠くて確認できませんでした。以前,本ブログで航空気象観測を紹介したときにシーロメータの写真を掲載したので興味があればそちらをご覧ください。
参考)航空気象観測 | ふわっとサイエンス

セントレアにあるボーイング787初号機

気象台の話とは別になりますが,セントレアにはボーイング787の初号機が展示されています。飛行機の機首部分には気象レーダが入っていて,航空路上の気象情報が得られるようになっています。

ボーイング787初号機

まとめ

空港にある気象台にはこれまでなじみがなく,どんな設備があって何をやっているのか知りませんでした。今回,現場を見ることで航空気象台に対する理解が深まりました。飛行機に乗るときは,このような方々の支えがあって安全に運行されていることを一瞬でも思い出していただけるとよいと思いました。

タイトルとURLをコピーしました