落ち葉で存在感を見せる朴葉

あれこれ

秋の山を歩いていて,存在感を示す落ち葉は「朴葉」です。朴の木は写真(2024年5月26日撮影)に示すように林の中でひっそりと生えています。大きな葉っぱではありますが,高い木の上の方にあるので,葉っぱが木についている限りは,その存在を気にすることはほとんどありません。

本宮山の朴の木

落ち葉

秋になると朴の木から葉っぱが落ちてきます。朴の木は落葉広葉樹なのです。下の写真(202年12月4日撮影)にはたくさんの朴葉が写っています。白っぽい大きな葉っぱが朴葉です。この中でいちばん大きな落ち葉で存在感は抜群です。

落ち葉の朴葉

朴葉に近づいて撮影したものが下の写真です。写真の真ん中あたりにある丸まっていない朴葉がお皿のように見えませんか? 昔の人はこの葉っぱを使って料理をすることを思いつきました。有名なのが飛騨高山の「朴葉みそ」です。

落ち葉の朴葉

朴葉みそ

朴葉みそは飛騨高山のお土産の定番です。例えば,下の写真に示すようなものがあります。「農山魚村の郷土料理百選」に選出されているように昔からの郷土料理で,私も大好きです。乾燥させた朴葉と味噌が入っており,葉っぱの上でネギ・野菜・肉などを焼きます。朴葉には香り付けや殺菌効果があります。ご飯と一緒に食べるととても美味です。
参考)農山魚村の郷土料理百選 https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyodo_ryouri/

朴葉みそ

ネットで検索すると,乾燥した朴葉を売っているサイトがあるので,朴葉を取り寄せてご自分でアレンジした味噌をその上で焼き,朴葉みそを食している方もいるかもしれません。

まとめ

私は朴葉は落ち葉の世界の王様のような気がします。その存在感はたまりません。美味しい朴葉みそでも活躍します。皆さんが朴葉みそを食する機会があれば,味噌だけでなく,その下にある葉っぱにも目を向けていただけると嬉しいです。

今回は紹介しませんでしたが,青い朴葉はお寿司を包んで「朴葉寿司」として活躍しています。それを見かけたら,その時にも葉っぱに目を向けていただけるといいですね。

タイトルとURLをコピーしました