三河湾にはたくさんの鳥たちがいます。春になって北へ帰る鳥たちもいますが,彼らがまだいる3月の終わりに鳥を撮影しました。たくさんいたので2回に分けて紹介します。1回目はカモ以外の鳥たち,2回目はカモたちです。
セグロカモメ
下の写真はセグロカモメです(2025年3月23日撮影)。下記の参考サイトに日本の代表的なカモメが記載されていますが,セグロカモメは足がピンク色で,目の周りに赤いアイリングがあることが特徴です。
参考)日本のカモメ、代表的な8種の特徴をご紹介! シロカモメ ワシカモメ オオセグロカモメ セグロカモメ ウミネコ カモメ ユリカモメ ミツユビカモメ | 鳥害タイムズ | エドバンコーポレーション

下の写真はユリカモメですが,セグロカモメに対し足の色や,目の周りの色が違うことがわかります。実物を見ると,セグロカモメはユリカモメより大きいので,そこからも種類が違うことがわかります。

カワウ
つぎはカワウです。海で見かえたウですが,下の写真に写っているのはカワウです(2025年3月23日撮影)。カワウとウミウの見分け方は,下記サイトに紹介されています。
参考)https://www.env.go.jp/nature/choju/cormorant/d_hogokanri/hunt_leaflet.pdf
この写真に写るウの体には褐色の光沢があり,これはカワウの特徴です。ちなみに,長良川の鵜飼いで活躍しているのはウミウの方です。
参考)鵜匠と鵜の絆 – ぎふ長良川の鵜飼

カワウの中でも,頭の色が違うものがあります。ユリカモメの場合は季節によって頭の色が変わり,冬は白,夏は黒でしたが,カワウの場合はなぜ頭の色が違うのでしょうか?
カワウの場合,繁殖期になると雄雌ともに頭が白くなる「繁殖羽」が生えるそうです。人間の場合は白髪は老化の現象ですが,カワウの場合は人間とは違った現象のようです。
参考)身近な野鳥の識別講座③ カワウの話 – 日本野鳥の会東京

また,カワウの場合は水の上を泳ぐ様子に特徴があります。下の写真にカワウとセグロカモメの泳ぐ姿を並べてみました。体の浮いている感じが違うことに気付きませんか? カモメの場合は体の多くの部分が水上にあるのに対し,カワウの方は体がだいぶ沈んでいます。

下の写真(2024年3月30日撮影)はカワウの泳いでいる様子ですが,個体によっては胴体のほとんどが沈んでしまい,昔でいえば「ネッシー」が泳いでいるような姿になっています。このように、鳥によって泳ぐ姿も変わることがわかります。

サギ
下の写真に写っているのはアオサギです(2025年3月16日撮影)。渡りをしないので一年中,川や海辺でよく見かけます。 なかなか渋い色をしていて,とても趣を感じます。

下の写真はコサギです(2025年3月23日撮影)。体が真っ白です。

イソヒヨドリ
下の写真はイソヒヨドリです(2025年3月30日撮影)。Wikipediaによれば「磯や岩場に多く生息し、外見がヒヨドリに似ていることからこの和名がついている」ということです。

それでは,ヒヨドリと比べてみましょう。下の写真は近所で見かけたヒヨドリです(2025年3月16日撮影)。写真ではよくわかりませんが,実物を見た感じだと,同じくらいの大きさです。体のシルエットも似た感じではあります。しかし,鳥類学上では科が違って,まったく別の鳥のようです。イソヒヨドリは,春にとてもきれいな声で鳴きます。Youtubeで鳴き声をアップされている方が見えますので,是非聞いてみるとよいと思います。

ハクセキレイ
イソヒヨドリよりひと回り小型の鳥,「ハクセキレイ」もいます。ネット情報では東京周辺でもよく見かけるそうです。かわいい鳥です。皆さん見たことありますか?
参考)三鷹市 |ハクセキレイ(白鶺鴒)セキレイ科

ハジロカイツブリ
下の写真はハジロカイツブリです(2025年3月30日撮影)。渡りの途中かもしれませんが,10羽くらいのハジロカイツブリが海岸から10mくらいのところで休んでいました。潜水して獲物をとっていましたが,全員が同じタイミングで潜水に入り,獲物をとっている間は一羽も水面に居ないという不思議な光景を見ました。個人的にはあまり見かけない鳥です。

カラス
海沿いに住んでいる鳥にはカラスもいます。見ていると,砂浜でカラスが何かを探していたりします。彼らはどこでも図太く生きています。

まとめ
三河湾の鳥たちの第1回はカモ以外の鳥を紹介しました。いろいろな種類がいるし,それぞれに特徴があります。そのため,海辺を散策しているときに彼らに出会うと,しばらく眺めていることもあります。三河湾の自然が豊かであることを感じます。第2回はカモを紹介します。