本宮山でモリアオガエルが産卵を始めました。水の中では一足先にオタマジャクシになったヒキガエルのオタマジャクシが成長しています。山道を歩いていたら思いがけずタゴガエルに会いました。今回はそれらを紹介します。なお,今回掲載する写真は2025年5月18日に撮影したものです。
モリアオガエルの産卵
一番最初に掲載した写真は,池の上に張りだした木の枝にモリアオガエルの卵(泡巣)が産み付けられたところを撮影したものです。2024年は5月12日にそのシーズンで最初に見つけているので,昨年とほぼ同じ時期に産み始めたようです。
参考)【季節の話題】モリアオガエルの卵 | ふわっとサイエンス
昨年産み付けられていたのと同じ木に産み付けられていました。近寄ってみるとアワアワなのがよくわかります。膜ができているところはシャボン玉のように光の干渉によって色付いて見えます。

他の場所でも卵を見つけましたが,こちらは先ほどの泡巣より白く見えます。ズームしてよく見るといままさにモリアオガエルが産卵中です。

ひと回り大きなメスが下側,メスより小さなオスが背中に乗っています。1匹のメスに複数匹のオスが乗っかるときもあるようですが,ここではオス1匹で頑張っています。メスが産卵しつつオスが放精して受精しますが,このとき放出される粘液を後足でかき混ぜてアワアワにします。

ヒキガエルのオタマジャクシ
先日紹介したヒキガエルのオタマジャクシはどうなっているでしょうか?
参考)ヒキガエルの命運とタゴガエルの卵 | ふわっとサイエンス
池を見るとヒキガエルのオタマジャクシは1か所に集まっています。下の写真の黒く見えているところが集まっているところです。

水面近くでよく見ると,ヒキガエルのオタマジャクシがびっしりです。スタジオジブリの映画で「崖の下のポニョ」というのがありましたが,そこで魚がきれいに並ぶシーンがありました。まさしくそのシーンのようにきれいにオタマジャクシが並んでいます。

また.写真の下の方にあるオタマジャクシの隙間を見ると,オタマジャクシに後足が生えていることが確認できます。もうすぐカエルになることを感じさせてくれます。
タゴガエル
沢近くの登山道を歩いていたら,足元で何かが飛び跳ねました。体の色は下に落ちた杉の葉っぱとほとんど同じなので探すのに苦労しました。カエルがじっとしていれば見つからなかったと思います。撮影した写真を画像検索に掛けたら,これがタゴガエルでした。

これまで鳴き声を散々聞いていましたが,やっとお目にかかることができました。先日,タゴガエルの卵を紹介しましたが,あの卵もいつかはこのようなカエルに成長することでしょう。
まとめ
もうすぐ梅雨の季節になりますが,水の大好きなカエルたちの動きもますます活発になっています。本宮山に登るたびにいろいろな姿を見せてくれるのでとても楽しみです。