三河の雲海

幸田の雲海に浮かぶ茶臼山 あれこれ

雲上に浮かぶものとして「竹田城」が有名です。雲海の見られる頻度はぐっと下がりますが,三河でも雲海が現れ,そこに浮かぶものを見られることがあります。今回は,そんな三河の雲海を紹介します。
参考)竹田城跡公式ホームページ – 朝来市公式ホームページ

幸田は霧の隠れた名所

愛知県の幸田町は霧の隠れた名所だと私は思っています。東側に遠望峰山(標高443m),南側に三ヶ根山(321m),西側に水晶山(203m)があり,3方を山で囲まれて風の弱い日には空気がそこに貯まりやすいです。また,街の中を広田川が流れ,相見のあたりには広大な田んぼが広がっており地面から水分が供給される条件もそろっています。

2025年12月25日の朝,前日降った雨により湿度が高くなっているところに,下図の天気図のように等圧線の間隔が広がって風もほとんどない条件がそろい,幸田に霧が発生しました。

2025年12月25日の天気図

下の写真は遠望峰山から幸田方面を撮影したものです(2025年12月25日 7:22撮影)。街は霧の中に埋もれ,一面真っ白です。その向こうに雲海に浮かぶ島が見えます。これは西尾の茶臼山(標高291m)です。茶臼山に見えている鉄塔の場所は標高270mくらいであることから,雲海の上端部の高さは250mくらいと推測されます。

2025年12月25日の幸田の雲海

放射冷却で雲海ができた例も示します。下の写真も遠望峰山から幸田方面を撮影したものです(2023年11月23日 7:36撮影)。上の写真より霧の厚さはだいぶ薄いです。上の写真では雲海に浮かんでいた茶臼山は,山全体の姿が見えています。

2023年11月23日の幸田の雲海

少し観察する場所を変えて見下ろすと雲海に浮かぶ工場が見えました。ここの敷地の標高は60mくらいなので,雲海の上端部高さはその程度だと考えられます。

雲海に浮かぶ工場

幸田から蒲郡への流出

幸田に大規模な霧が発生すると,蒲郡の方に流れ込むことがあります。最初に紹介した2025年12月25日のときもそうでした。雲海の上端部高さは250mくらいといいましたが,遠望峰山にある坂野峠(標高190m)から蒲郡方面に流下する霧が観測されました。

2025年12月25日,幸田から蒲郡への霧の流出

まとめ

霧や雲海では,その中に入ってしまうと真っ白で何が起こっているのか全く分かりません。そのため,高いところに登ったり,霧の外側まで離れたりして観測する必要があります。霧は時々刻々と変化するので時間との戦いにもなります。ドローンがあればもう少し簡単にいろいろなことがわかると思いますが,それもなかなか難しいです。もっと詳しくご紹介できるよう,工夫していきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました