蜃気楼で変形した風車や岸壁

五井山からあつみ風力発電所 あれこれ

蜃気楼で風景が変形したと思われる以下のふたつのものを紹介します。

  1. 五井山の頂上(標高454m)から渥美半島の先端にある「あつみ風力発電所」にある風車を見たもの(距離28km)
  2. 蒲郡から三河湾の対岸にある「三河港コンテナターミナル」や「新来島豊橋造船」を見たもの(距離13km)

変形した風車の羽根

五井山の頂上は南側が開けており,蒲郡市街地や三河湾が一望でき眺めの良い場所です。そこから渥美半島の先端にある「あつみ風力発電所」を撮影しました(撮影日:2025年12月15日 9時54分)。一番最初に掲載した写真に煙突が写っていますがこれは渥美火力発電所で,この近辺や敷地内に風力発電所の風車が建っています。下の写真は風車の部分を拡大したものです。左に写っている2基の風車に注目ください。写真の右半分に写っている風車と比較するとわかりやすいですが,風車の羽根が変形しています。羽根が支柱の長さくらいまで伸びたり,曲がったりしています。

あつみ風力発電所の風車の変形

海に白波が立っているのを見ると風速がどのくらいか目星がつきますが(参考:風力階級_日本気象学会),アメダス(伊良湖)のデータを見ると西北西の風・5~6m/sが吹いていました。天気図を見ると,冬型の気圧配置でした。

2025年12月15日の天気図

このような気象条件だと,普通に言われる上位蜃気楼が見られるような空気の温度分布ができるようには思われません。しかし,風車は見事に変形しているので不思議でなりません。

伸びた岸壁

冬から春にかけて暖かい日があると,三河湾に逆転層ができて上位蜃気楼が見られることがあります。今回は,地味に変形したところを変形していない日の風景と比較して紹介します。

下の写真は蒲郡から三河港コンテナターミナルを撮影したものです。撮影地点からコンテナターミナルまでの距離は13km,写真の右側に写っている「仏島」までは4.5kmです。約8.5kmの距離の差があるので,この距離差が風景の変形に与える影響により蜃気楼の判断がしやすくなります。

蜃気楼の見られない12月23日の写真に対し,12月19日の写真ではコンテナターミナルの岸壁の背が高くなっています。また,岸壁と仏島の間に見える海を見ると,岸壁が下方向に伸びて海がほとんど見えなくなっています。

三河港コンテナターミナルの岸壁の変形

同じ日に新来島豊橋造船を撮影したものです。造船所の手前にブイが見えています。このブイがどの程度手前にあるのかはわかりませんが,このブイの海面部と岸壁の海面部を比較すると12月19日には岸壁が下方向に伸びていることを確認できます。

新来島豊橋造船の岸壁の変形

まとめ

三河湾周辺で見られた蜃気楼の例をふたつ紹介しました。風車の変形については原因がはっきりしませんがきれいに風車が変形していました。コンテナターミナルなどの風景については地味ですが三河湾でも上位蜃気楼が見られるという大変貴重な例だと考えます。引き続き蜃気楼を見つけていきます。

タイトルとURLをコピーしました